2008-10-11(Sat)
老舗旅館廃業の話し
残念なニュースが入ってきました。
岐阜県高山市にある「長瀬旅館」が今年の11月末で営業を取りやめるということです。
白秋らが宿泊「長瀬旅館」、250年の歴史に幕
創業は1754(宝暦4)年ということですから250余年、威風堂々とした木造建築の旅館がその歴史に幕を閉じようとしています。
創業以来多くの文人墨客などが宿泊していたようですね、特に大きな特徴は全10室の客室からは流水式の庭園が見晴らせたそうです。
旅館自体は順調な経営で黒字だそうです。
しかしながら後継者がいないこと、建物の老朽化が廃業の原因ということで本当にもったいない話しですね。
現在の利用客の9割が外国人旅行客ということで、1旅館の廃業ということだけではなく日本の名所が1つ消えるといっても過言ではないのではないでしょうか・・・・・
高山市、古い町並みと朝市で有名ですが、特に上町・下町界隈は伝統的建造物群保存地区として国から定められているとか。
そんな町並みの中でも特に存在感を発揮していた旅館が長瀬旅館だったのではないでしょうか。
この旅館、廃業後は建物は壊されてしまうのでしょうか、そうだとすると町並みも少し姿を変えるかもしれません。
個人的には補修して保存という道を進んで欲しいのですがそれにはお金が必要。
誰が負担し、誰が維持管理をするのか。
高山に限った話しではなく各地にこうした古民家などの重要建築物の保存にはいろんな声があることも事実。
結局解体という結論に達するのでしょうか。
今年6月、宮城内陸地震が原因で湯ノ倉温泉「湯栄館」が水没しました。
当然営業は出来ない状態。
川の改修が終了したとしても現在の旅館のある場所は水位が高いままで、事実上同じ地での再開は不可能らしいです。
この湯栄館、自動車ではたどり着くことの出来ない秘湯の一軒宿。
冬季閉鎖のランプの宿ながら特に露天風呂の人気は高く、多くの温泉好きが山道を歩いて利用していました。
瀟洒な、とは言えないもののこちらも歴史を感じさせ、また鄙びたロケーションにぴったりの外観の木造建てのお宿です。
老朽化と自然災害という違いはありますが、ほぼ時を同じくして多くの観光客・地元の人に愛された旅館が廃業・・・・
なんだか寂しいですね。
コンクリート造の大型の観光ホテルには無い味わいのある木造旅館が姿を消していくこと、これからも続くんでしょうね。
後継者問題、利用者減、老朽化、いろいろと原因の違いはあれ。
残念なことですね。
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